そんな思いが伝わったのか、




先輩はこっちをパッと向いた。







あたしもパッと漫画に視線を戻す。




「なに見惚れてんの」


「見惚れてない」


「俺のこと好きなんだろ」


「うるさい。今漫画読んでる」




本当は...。



漫画の内容なんて頭に入ってないよ。





先輩の事ばっか考えてるのに...。



なんであたしは...

素直になれないんだよ…。