ツンツン―――――――――――― 「ちょっと、やめて」 先輩の指で触られた二の腕。 そこから熱が伝わる。 これでも照れ隠しのつもりなんだけど。 全然気付いてくれてないし…。 あたしは漫画で顔を隠しながら、 横に居る先輩をのぞき見た。 先輩... 今日。 絶対勝ってよ。 心の中でエールを送った。