「キス、してくれるんじゃないの?」 レナはわけの分からないことを言い出した。 近藤レナ、俺の元彼。 といっても 遊びで付き合っただけの間柄。 身体だけの関係とか、 そんなやらしい関係じゃない。 「どうゆうつもりだ。お前。」 俺は扉から離れて ゆっくりと近づいてくるレナに 顔だけを向けた。 「今そこにいたの、歌波ちゃんじゃない?」 「歌波?」 なんでレナが歌波を知ってんだ? まぁあれだけ可愛きゃ、 噂にもなるだろうけど……。