「へぇ~、なんでマネージャーなんかに?」



「なんでそこまで知りたがるのよ。」





歌波の上目遣い最高ー。



もう完全に逃げ場をなくした歌波は、
俺にも逆らえない。



壁に手をついてちょっと震えてる。




かわいすぎる。





「エスはエスをいじめて『ナンボ』だろ?」


「な、にそれ。あたしがエスっていう前提じゃん。」


「へぇー、じゃあエムなんだ?」


「もう!エスでもエムでもないっての!!」






歌波は大声で叫んで、

その隙に俺から逃げた。




教室の扉で立ち止まった歌波は


「バカ。」


と言って廊下を走った。