『俺ら友達に戻ろう』


そう言って振られたのは

高2の夏


『……わかった』

俯いてショックを受ける振りをして

考えていたのは祐介の事


足は祐介の所に向かいたくて

ウズウズしてた…


背を向けて歩きだす

数分前まで【彼氏】だった男の背中を

見送ることもせず

わたしは祐介の元に走った