小さな小さな男の子。
沢山の本に囲まれて、嬉しそうに本を読んでいる。
笑顔を零したり、泣きそうな瞳をしたり、困ってみたり。

だけどその本にはどのページにも絵がないの。
表紙もタイトルもつけられていない革の本。

男の子はその本のいつも同じページの同じトコロを読んでいます、何度も何度も声を出して…。



‐ねぇ、どうしてキミは左回りの時計を持っているの?‐
‐だって時間が進んじゃったら…‐
‐時間が進んじゃったら、何かあるの?‐





‐キミがボクらを忘れてしまうから‐














_