「とりあえず、駅付近には着いたよ!

プレイヤーと被害者遺族専用新幹線が、あと15分で発車する。」


伸幸さんが腕時計を確認する。

伸幸さんが、僕達の体を守ってくれていたんだよね…

岩本隊長だけは、殺戮ロボットの餌食になったって言っていたけど…


プレイヤーと被害者遺族専用新幹線か…

国が全力で支援してるんだ。

まぁ、総理がプレイヤーじゃなかったら、こんな事はしないだろうな…

一般人の意見なんて聞いちゃくれない…

「理沙、俺が背負ってやる。

俊は、念のために辺りを警戒しろ。

奏と警備員は、先に行っててくれ。」

水城がまだ足に包帯を巻いている理沙ちゃんを背負い、救急車から降りていく。

僕は、救急車の中に置いていた日本刀をなるべく隠せるように白衣を羽織った。

やっぱり、刀なんて辺りに見られたら大変だからね。

僕は、救急車から降り、銃弾で穴の空いた救急車に振り返りながら、水城を追った。