この村木、という客は私の上客だ。

どっかの会社の社長らしく、金なら腐るほどあるらしい。

羽振りも良く、どんな高いボトルだろうと躊躇なく入れてくれる。


この日も高級ボトルを入れてくれた。







「…なぁ、いったいいくらならヤラせてくれるんだ?」

村木はおもむろに私の私の太ももに手を置いた。

すっと撫でるようにその手を内側にと移動させる。


村木のこの行動に軽い吐き気を覚えた。

コイツはいつもそうだ。

いくらならヤラせてくれる?

いくらならヤラせてくれる?


私はセックスマシーンか!

金さえあれば何でも手に入ると思いやがって!

私は物じゃねぇ~んだよ!!