ドレスを乱暴に脱ぎ捨てると、下着姿のまま椅子に座り、タバコに火をつけた。
SevenStarsの煙をゆっくりと味わう。


ここ
Sweet Rose
でのNo.1の座はすでに不動の位置にあった。


私がキャバクラで働き始めたのは家に帰らなくなった16の頃だった。

いろいろなキャバクラを転々とし、ようやく今の店に落ちついたのは、去年18の時だ。


どうやら私はこの世界、向いてるらしい。
特に努力をしなくても客はついてくる。
同じ店の嬢達はそれが面白くないんだろう。
1件目の店も、
2件目の店も、
3件目も4件目も、

店の女の子と喧嘩してクビになった。

あ、5件目は店長にヤられそうになって店長の足刺してクビになったんだっけ。

まぁ、とにかく、今の店では私が女王だ。
今のとこ、店の女の子なぐってもいないし、店長刺してもいない。

私にしちゃ上出来だな。

そんな事を考えながら、天井を見上げ、煙を吐き出した。