「それで…はるが君を罵倒しているのを、俺は静かに聞いていた。…ごめんね?でも、今は干渉しないほうがいいと思った。それは…タイミングが肝心だと考えたからだ」

「はい。別に私は「大丈夫じゃないんだよ?怪我を負わされた時点で、もう君は大丈夫なんかじゃないんだ。無理しないで…俺が、タイミングとか考えてたばっかりに…」

「フフッ…大丈夫ったら大丈夫。私は、強いですから」

「…………はるにも、君みたいな強さをもって欲しかった…」

「今からでも、まだまだ間に合いますよ!はやく、会いに行ってあげて下さい。はるさんには、きっと貴方が必要ですから」

「…有り難う。君に励まされるなんて、俺、男なのに情けないなぁ…ははっ………本当に、有り難う…俺、行くよ」

「はい」

にこりと笑いかけると、強い目をした秦汰朗さんがそこにいた。