私が君に出会うまで

私、今でも君に恋してよかった。

君に出会えてよかった。

心から、そう思います。


あの日から、3年がたちました。
今、私は新しい恋をしています。

相手は、『夏川 海人(なつかわ かいと)』。
でも、私は違う人に告白されて、その人と付き合う事になっちゃたんです。
なんで、こうなっちゃったんだろう・・・

付き合う事になった人の名前は・・・
『石田 裕也(いしだ ゆうや)』。
別に、好きでもないし・・・
断ったはずなのに、裕也の友達二人が・・・
『岩井 大地(いわい だいち)』と『大島 健二(おおしま けんじ)』
この二人。
むかつく事にこの二人は、私の友達の
『離宮 ゆいか(りきゅう ゆいか)』ちゃんと『兼田 あき(かねだ あき)』。
大地と付き合っているのが、ゆいかちゃんで健二と付き合っているのが、あき。
本当にむかつく。
私だって、好きな人に告白したりしたいのに・・・
そんな私の相談相手は、
ゆいかちゃんと『水川 あおい(みずかわ あおい)』ちゃん。
仲良くて、一番の友達なんだけど・・・
クラスが違うんだよね・・・
神様って、ひどいよね。
だって・・・だって・・・
大地と同じクラスなんだもん。

仲のいい友達とも何人か同じクラスになったけど・・・
二人と同じクラスの方がよかったなぁ。
私の毎日の楽しみ・・・
海人を見つける事。

違うクラスだから、あんまり見れないんだよね。
だから、見れたらラッキー!
見れないと、アンラッキー・・・

あおいちゃんは、海人と同じクラスなんだよね。
いいなぁぁぁぁ
本当にいいなぁぁぁぁ
ずるいよ!
私も同じクラスがよかった・・・
友達と同じクラスだけど・・・

海人と同じの方がいいよ!!
((喋れないけど・・・))

だけど・・・
同じクラスがよかったなぁぁぁ。

はぁ。
違う人と付き合ってる事になってるし、私が好きなんて思わないだろーなぁ。
好きなのになぁ。
「ねぇ。あおいちゃん、ゆいかちゃん、裕也と別れたいなぁ。」
「別れればいいじゃん。」
ゆいかちゃん・・・簡単に言うなぁ。
「だよね~別れたら?」
あおいちゃんも・・・
「二人とも、簡単に言う~。」
「簡単な事じゃん。フルだけだよ?」
「だけど・・・」
裕也って、あおいちゃんとも付き合ってたんだよね。
あおいちゃんも、無理やりだったけどね?

本当に最悪だぁぁ!
あの3人・・・
「大地・・・私、裕也と別れたい。ふるから。」
「いいんだ?じゃあ、海人にお前が好きだって、言うぞ?」
「・・・別に、言えばいいじゃん。」
「じゃあ、言う。別れたら?」
「裕也に言っといてね。」
やった!別れられる。
やっとだよ。
これで、海人だけだ。

~次の日~
「おい、アリサ。」
「何?・・・あっ!言ってくれた?裕也に。」
「言った。それと、お前が海人の事好きって言ったら、海人もお前の事好きだって。」
は?
「今、何て?」
「だから、海人もお前の事が好きだってよ。」
「嘘でしょ?」
「本当だっての。」
信じられない。
信じられない。
海人が私を・・・好き?
そんな事、ありえない。
「あっ、あおいちゃん。りかちゃーん!」
「どうしたの?」
「あのね、あのね・・・」
「え~!本当に?よかったじゃん。」
「でも、大地が言ったから、本当か分かんない。」
「じゃあ、聞いてみる?」
「・・・お願いします。」
「じゃ、言ってくるね。」
どうしよう・・・
変に浮かれて、嘘だったら・・・
すごい、可笑しいじゃん。
嫌だな。
本当なんて、ありえないけどさ・・・
「アリサちゃん。」
「何?」
ドキドキする・・・
「海人ね・・・」