私が君に出会うまで

「で、何なの?」
「知らないです。」
「見てみなよ。」
「はい。」
『・・・好きです。』
は?
また・・・ラブレターですか?
今度は・・・
愛斗(あいと)からだぁ。
「愛斗からじゃん。」
「アリサちゃん、モテモテだねぇ。」
「アリサ、可愛いから。」
可愛くは、ない。
愛斗、ごめんね。
愛斗の気持ちには、こたえられないよ。

皆、私のどこがいいのかな?
わかんないなぁ。
こんな私のどこが・・・?

(可愛いっての!byみんな)

冬馬は、私の事どう思ってんだろ?
私の事なんか・・・
・・・いや!前向きに考えないとね!うん。

冬馬のお別れ会も無事に終わった・・・

まぁ、まだいるんだけどね。

この思い伝えたほうがいいのかな?
けど、そんな勇気はない。

ははは・・・
私って、いくじなし・・・?

皆は、好きな人に気持ちをどうして、伝えられるんだろ?
勇気のいる事だよなぁ。
皆、すごいなぁ。



「はぁ。」
「アリサ、ため息つくと幸せ逃げるよ?」
「そーそー。幸せにげちゃうかもね。」
「さらちゃん、みみちゃん。二人ともひどい・・・幸せが逃げるなんてぇ。」
「本当の事じゃん。」
ひどい・・・
りいなは、いつもだけど・・・
二人がこんな事言うなんて・・・
いつもは、優しいのにぃ。
りいなに毒されたか!
「アリサのために言ってんだよ?」
「そうだよ!幸せ逃げちゃだめだし。」
二人とも・・・
本当にいい友達だなぁ。
誰かさんとは違って!
(誰かさんって誰だろう?byりいな)
もうすぐ、卒業式。
私たちも出席するんだよね・・・
いやだなぁ。
そんな堅苦しい事。

めんどくさぁい。

皆はどうなんだろ?
めんどうだと思うけど!

「ねぇ、みみちゃん。
「なぁに?」
「もうすぐ、卒業式じゃん?楽しみ?」
「ん~・・・普通かな?」
仲間じゃないか・・・
「そっかぁ。」

次!
「さらちゃん!」
「アリサ、何?」
「卒業式、楽しみ?」
「全く!」
おぉう!仲間ゲット!
「そうだよね!ありがと!」

あと・・・
「りいな!」
「ん?」
「卒業式、楽しみ?」
「んな訳ないじゃん。最悪の行事だね。」
仲間・・・二人目ゲットだぜぇ!
イエェ!

卒業式って、歌を歌ったり大変なんだよねぇ。
めんどくさっ!

早く終わりたいけど、卒業式終わったら・・・冬馬もいなくなる・・・
いやだなぁ。
冬馬がいなくなるの・・・
はぁ、考えだしたらキリがないよぉ。

考えなければいいのか。
うん。
よし!今日からは、ポジティブにいこう!!
うん。そうしよう!
絶対に余計な事は、考えないんだ!
決めた!!



なんて、意気込んだのもつかの間・・・
私の考えは、ひどくなるばかりなんです。



あぁ~!無理だ!
私、おかしい!
絶対におかしい。

百面相してる気がしてならない!
いや、してるんだよね。
だって、皆が私を見てくるんだもん!
なぁんでぇ?
わかんなぁい?

ナイス!ノリつっこみ★
あぁ!馬鹿だ!私は馬鹿だぁ・・・
私、恐い人?
本当に無理だよ!
なんて、馬鹿なんだぁ?

「大丈夫!アリサちゃんは、馬鹿じゃないよ!」
「みみちゃぁん。」
「皆が、アリサちゃんを見てるのは、アリサちゃんが可愛いから!」
「・・・そんな嘘はいらない!」
「嘘じゃないよ!本当だから!」

何か、みみちゃんが変な事言ってるぅ!
私が可愛い?
そんな訳無いし!

可愛いのは・・・



みみちゃん!だよね~
私な訳、ないし!
ある訳ないよぉ~(笑)