シンリside

今日は朝から嫌な予感がしていた。

だから、あまり櫻と離れたくなかった。

昔から、嫌な予感は当たると言われてきてるし…

なのに、それなのにだ!

何でよりにもよって、昼休憩に先生に呼ばれるんだ俺はぁ!!

櫻を一人にさせてしまうじゃないか!

と先生に内心キレながらも、従うしかなく、櫻にすぐ戻ると言い、教室を出た。


職員室に向かう途中、佐久間小豆と擦れ違った。

普段、学校にさえ来ない奴が何で?

あぁ!もぅ、本当嫌な予感がする。

早く戻ってやらねぇとな。











先生の用事は、正直どうでもいいもので、終始イライラしていた。

早く、教室に戻りたい。

それしか頭になかった。








急いで教室に戻ると、教室内の空気は非常に気まずかった。

え、何だコレ?

……ってか、櫻がいないじゃぇか!


「おい、櫻知らない?」

とりあえず、自分を落ち着かせ、側にいたクラスメイトに櫻の事を聞いた。
確か名前は山田…だっけ?


「櫻?…あぁ、田崎さんか!アイツなら、さっき佐久間の奴に連れて行かれたぜ。」


………は?

え、俺が佐久間と擦れ違ったのは、職員室に行く前…

佐久間が櫻を連れて行ったのはきっと、その後…

あぁぁぁ!何やってんだ俺!!

見事に嫌な予感的中じゃねぇか!

つうか、クラスの奴らも見てたんなら止めろよ!

「チッ」

俺は、盛大な舌打ちをし、そのまま教室を駆け足で出て行った。

行き先は勿論、体育館裏。


何でかって?

そりゃ勿論カンだけど何か?


とりあえず……


「さぁくらぁぁぁ!!」

叫んどこう。