あっと、遡る前に自己紹介を忘れていたので、今させて頂きます。
名前は、田崎櫻(タザキサクラ)。
現在高二になったばかりです。
私は自分の性格を理解しているつもりです。
ビビりで引っ込み思案、しかも人見知り…。
この三拍子揃った性格なため、友達何て出来るはずなく二年生になった現在でも、友達と呼べるのは幼なじみの篠守慎李(シノモリシンリ)だけ。
幼なじみ、もとい慎李は家が隣り合わせで、保育園の時からの付き合いなんです。
だから、いつもお昼は、慎李と一緒だった。
一度、「他の人とは食べなくていいの?」って聞くと、「櫻が一人になったら、俺がお前と食ってる意味がなくなる。」って、言ってくれたんです。
私は、幼なじみに恵まれてる!って思いました。
っと、話しの軸を戻しますね。
今日も、慎李と一緒に食べるべく、お弁当を持って慎李の席まで行ったんです。
そしたら…
「ごめん!俺先生に呼ばれてて、悪いけど、先に食べててくれない?」
本当に申し訳なさそうに言うから、何も言えません。
というか、始めから言うつもりはなかったんですが。
「別に大丈夫だよ。先生に呼ばれてるんでしょう?早く行かなきゃ。…ね?」
小さく笑って、背中を押せば、渋々ながら慎李は職員室へと足を向けました。
あ、私慎李が相手の時だけ敬語が外れるんです。
もともと、この敬語は癖みたいなもので、意図的じゃない。
でも、慎李相手だともう小さい時からの仲だから、自然と敬語が外れるんです。