「空、何で昨日置いていったん?今日、何で一緒に行かんかったん?」


あたしは中庭につくと、いきなり急いだ口調で、空を責め立てた。


空が傷つくのは分かっていた。

それでも、どうしても許せなかったの。


大切な幼なじみだから。



「…ごめん」


空はそう謝った。


「でも、俺もう和菜と『幼なじみ』続けられねぇよ」


…そう続けた。