不覚にも、携帯の中の龍太の少し高め
の声に ドキッ っとしてしまった。
顔が熱くなる。
「わ、、わぁーかった。」
「じゃ、切るよ。」
「うん。またあとで」
ツーーツーー、、、、、。
通信が切れた。
「あ」
力斗もいることを忘れそうになっていた。
「ごめん。あたし帰る。力斗の告白
うけられない、、。いままでありがと。」
「もう、俺のこと好きじゃないの?」
力斗が下を向いて言った。
「うん。」
ここで迷ったら終わりだ。
キッパリ言うほうがいい。
あたしは、走り出した。
「俺、あきらめねーからー!」
遠くから、力斗の声が聞こえる。
あたしは、振り向かず、走り続けた。
もちろん。龍太のところに向かって、、、。