用意をし終えて廊下を早々と歩いて行くと違う学年の男女とすれ違う。 男子と目を合わせられない あたしは片手で授業道具を持って 目をぎゅっとつぶり 俯きながら歩いていた時だった。 授業道具を持っていない片腕を 誰かにつかまれて足が止まる。 つかまれた片腕を横目で見る ――――――――嫌。だれ? そう思いながらあたしの手を 掴んでいる人の顔をみるために 顔をあげると昨日出会った 男の子だった────…。