「どうしたの?」
としゃがみ込むながら問うと
「さみしいから、ゆうも
いっしょにねてもいい?」
と潤んだ瞳で言われて
素直に可愛いなあ、と思う。
「――いいよ、」
微笑みながらそう言うと
優は小さな身体で
一生懸命あたしに抱き着く。
―――寂しいに決まってる。
四歳なのに一人で留守番なんて。
小さい子に必ず必要なのは
“お母さん”なのに。
優くんは生まれた時から
我が儘も全く言わなくて良い子、
って周りにいる人達はよく言う。
確かに大人しくて良い子だけど
でも――
あたしはソレは違うと思う。
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