省吾さんの顔を見ると凄く真剣な眼差しだった


何が大丈夫なのか意味がわからない


ボーッとする私とは逆にフロントに問い合わせしている省吾さん


フロント係が何処かに電話をすると間もなく浅井さんが歩いてきた


「瞳ちゃん久しぶりね。すっかりお嬢さんになっちゃって…可愛いわ〜♪」


「「こんばんは」」


二人それぞれ、招かれた事に御礼を言い浅井さん夫婦が宿泊している部屋に連れて行かれた


既にテーブルに乗る料理は豪華で…

「あの…本当に久しぶりです。いつ北海道からこちらに?」


「今日親戚の結婚式があって、昨日こっちに来たの。
徹さんに話したい事もあって連絡したら、入院中と聞いて驚いて病院に行って…
大変だったわね。ICUに入っていたと聞いて二重に驚いたわ」


「それにしても良かったね。瞳ちゃんも凄く綺麗になったし、こんな格好良いボーイフレンドもいるし安心だな。瞳ちゃん、俺達安心して北海道に帰れるよ。省吾君、頼んだよ?徹さんも安心していたし」


「……はぁ でも、まだ……」


「「まだ?」」


「あの!これからな訳でして……」


「鈍そうだから大変かもよ?」