「はぁっ…、はぁっはぁっ…。ぐっ…。はぁ…。」


だんだん視界がぼやけてきた。


たすけて…。苦しい…。

その時


「おい、どうした。」


と低い声が聞こえて
次の瞬間、甘い香りと共に大きな手で口が塞がれた。

そうするとだんだん
楽になってきた。


「…はぁ。…すいません。ありがとうございました。」


そうするとその男は

「…ん。」

とだけ言って、屋上の柵の方に歩いていった。


あたしはその姿を
ボーっとみていた。