「あなた…優しいのね。」

そう言った瞬間
彼は横目で睨み付けるようにあたしをみて、
制服のポケットから
煙草をとりだして口に加えた。


…あ、煙草…


あたしは、火をつけたばかりの煙草を彼の口から

ひょいっ

と抜いた。