それからというもの、私は行為のあとに眠ることがなくなった。 というより、眠れなくなってしまった。 "あかね" ただの言い間違いかもしれない。 そう思うことにした。 けど、現実はそう甘くない… 先輩は次の行為のあとも"あかね"に愛を囁いた。 あかねの存在は私を苦しめつづけた。 その、私と一文字ちがいの名前のヒトの正体はほんの数日であきらかになった。