私のかわいい後輩君


「でも、中川の告白は断りました。そして、一つ条件をつけられました。」

「条件…?」

そう言うと、先輩は不思議そうにこっちをみていた。


「あいつが俺に出した条件ってなんだと思いますか?」

「なんだったの?」

「あいつは、俺に言ったんです。『絶対、ちひろ先輩と両想いになんないと承知しないから!!』って……」

「え?え?えぇー!!
ちょっ……どういうこと?」


先輩は、頭が混乱したらしくずっとパニック状態だ。

よし、これで伝えられそうだ。

「俺も先輩のこと好きなんです。初めて会った時から……。」

「へ?」

先輩は、パニック状態からか、すごく間抜けな声をだした。

多分、先輩は信じられないって感じだろう。

「本当に?」

「本当ですね。」


こんなこと言い出すんだよな。どうやったら、信じて貰えるだろうか……。


そうだ!


「俺も先輩のこと好きなんです。初めて会った時から……。」

「へ?」


そう言われ、自分でも驚くくらいに間抜けな声だった。

え?
ちょっと待って?

梅崎くんがあたしのこと?
嘘だよ!
だって……だって………。


夢を見てるみたい。
信じられない。


「本当に?」

「本当ですね。」


そう言い終わると梅崎くんは、ニッと笑みを浮かべて



え?
え?
何が起こってるの?

「奪っちゃいました♪」

いやいや、奪っちゃいましたじゃなくて………。

あたしのファーストキスが……ロマンチックな夢が……。

「俺が本気だってわかってくれました?」

「不意打ちってひどい!!」


大切なファーストキスだったのに……



「先輩って鈍感なんですね?」

「嘘だよ。でも………そうかも。」


いろんな人から、気づかせて貰った気持ち。

「先輩!」

「はい。」

「なんで、ビックリしてんですか?」


腹を抱えて笑いだした、梅崎くん。

「むぅー。」

「あー、笑った。先輩、俺先輩のこと好きです。」

「うん。あたしも大好き!!」


この人となら笑えられる。
心から……。


中学の時に自分を守る為に
男嫌いって壁を造り、自分を守ってきたつもり。

でも、そんなのはただ恋愛から逃げてただけなんだ。


やっぱり

春に君と出会ったのって、
奇跡だったのかな?



だって、君に出会って……
逃げてた自分が馬鹿らしくなって


君に出会えたおかげで
かけがえのない友達に出会えた。


君には、感謝してる。
本当に……

君は、いつまでもあたしの中のかわいい後輩君であってほしい。


*End


こんにちは(^-^*)/
妃アリスです

やっと、『私のかわいい後輩君』が完結したわけですが……。

いかがでしたでしょうか?

楽しめた方も、面白くなかったと言う方も最後まで読んでいただきありがとうございます。


なんか、ぐたぐたな感じでしたけど……ね。 笑


とりあえず、完結したと言うことで、新しい作品を書きたいと思います。

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