ハァ…と小さなため息をつくと隣に気配を感じた。


そちらに向くとあたしの隣に座っている依智。


なんで隣に座るのよー………。


「さっきのは、ここに座るのやけに慣れてんだなってこと。 それに水橋君、ねぇ…」


あたしの肩がビクッと揺れた。


やっぱ"水橋君"って言ったの聞き逃してなかったんだ…。


「俺は「あぁー、分かった分かった!! あたしが悪かったんです!! すいませんでした!!」


依智の言葉を遮った。


だってさ?


あのまま放っといたら多分じゃなくて絶対に昨日の言葉と同じこと言ってたよ…。




「やっぱり仲いいのね。 でも…私の存在忘れてないかしら?」


仲よくない!!って言おうとしたがその続きの言葉を言われて何も言えなくなった。


だって…事実だから。


ど…どうしよう?


「美依はすぐ熱くなるからなー。 まぁ見逃してあげたら?」


助け舟をだしてくれた依智に今だけ感謝する。


だって依智が助け舟だしてくれてなかったら絶対ヤバかったし。


「…まぁいいわ。 それにしても庇ってあげるなんて相当ね?」


………What?





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