その声の先には、さっきの栗色の髪の人。



もう体育館着いてたんだぁ。




……?


何か違和感を覚えた。

あわてて声を挙げた子に話しかける。


「一之瀬先輩?!先輩なの?!」



その子は、「は?」と小さく言ってから頷いた。

「そりゃ、青いネームなんだから先輩でしょ?大丈夫?」
言った。


きっと、その子はあたしを蔑んだんだろう。