そんな話をしてたら、いつの間にか校門まで来ていた。



梅の花の香りがほんのり香る。


「いいなぁ、この道。」



ふと、呟いた。
すると花梨も隣で、ずっと春ならいいのにね って言った。




「あれ?及川さん?」


可愛い声がして、振り返った。


「あ、一ノ瀬先輩!!」


びっくりした…


「おはよう、いい香りだよね」


「ですねーっ!」