四月…




真新しい制服…ついに、雑誌で目をつけていたブレザーにチェックのミニを身につけた私は…


鏡の前でご機嫌だった… 背後からの母親の白い目を受けようと関係ない。
高校の入学式…無理矢理ついて来ていた母親は、今だに納得してないが私はキョロキョロと周辺を見るのに忙しかったり…



「あっアレ…????」



私が 期待していた場面…が…



男女共学校だと……男の子達と仲良く談笑して…ない!? 男の子・女の子、それぞれ固まってコソコソと話している…アレェ~???



その上…私は…みんな友達は、そのまま進級しているので…………。



入学式当日…最初の衝撃であった。




「「みんな、各自クラス確認して教室へ…」」



唖然とする私に、母親は腕を引っ張ってクラス名簿の発表掲示板へと連れて行った。




「あ、あの…その…」
「忍、知り合い?」



掲示板の前………私はがっかりとしながらも、急かされるまま名前を探していた。だから、母親に呼ばれるまで隣に立つ人物に気付くはずもなく…



母親に、聞かれ横を見ると……………。


いかにも‘弄られキャラ’と私ですら判る男子生徒が私の方を見ているのに気付いた。



「知らない…知るわけないでしょ?」
「忍!…なんて口を…」
「あの、実は……」
「…………何?」



イライラとするタイプだが…母親的には…受けが良いらしく 仕方なく応える………こんな所で、叱られたくもないから。




「ファ…その…」
「あの、何?」


『ファスナー、あっあの…見てない!ない…けど…ファスナー全開している!!!…………から』




………チーーン…………




私も母親もその男子生徒も…一瞬の間…があいた



私は今…言葉の意味を理解して…みるみる全身が熱くなって…以降は 書かなくても判るだろう。


………HE seid………