｢きゃっ!
お母さんちゃんと前見て!｣

｢あら、ごめんなさーい｣



お母さんのハンドルが滑って、危なく車線を出そうになった。



｢もうっ!｣



私もお母さんも、楽しみで仕方ない。



｢お父さん帰って来たら、パーティーでもする？｣

｢え～やりすぎじゃない？｣



とか言って、心の中では喜ぶ私。




｢ねっ、パーティーやるなら誰呼ぶの？｣

｢陽菜、やる気じゃない？
そうね…美沙子さんは呼ばないと。
あと、成弥君もね？｣

｢…まっ、まだ良いよ!!｣



お母さんっ!!

それ、お父さんに成弥を紹介するってことになるじゃん!!

まだ早いよ～!!



｢栞ちゃんも呼ぶでしょ？｣

｢うん!｣

｢あと、お父さんの知り合いとか…？｣

｢お母さん、家そんなに広くないよー？｣

｢どこか貸し切りにしたら？｣

｢むちゃくちゃーっ｣



車内には、私とお母さんの笑い声が響いた。



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