｢お母さん、成弥君のこと好きよ？｣
｢え!?｣
｢勘違いしないで。
恋愛感情の意味はないから。
成弥君、良い子じゃない｣
なんか、お母さんに彼氏のこと褒められると…
くすぐったいような、恥ずかしいような…
変な気持ちになる。
でも、成弥をお母さんに認められたことが一番嬉しいと思う。
｢お父さんも、きっと喜ぶわよ～｣
｢そうかな…？｣
｢まぁ、あの人は娘命だから…
ちょっと拗ねるかもしれないけど、あの人には私がいるしね｣
｢…うん｣
お父さん…
よく、お父さんは娘を嫁に出すのを止めたがると聞く。
でも、それって、娘を大事に思ってるからだよね？
私も…
お父さんに大事にしてもらっている。
離れてても、ちゃんと分かる。
｢逆に、お母さんが成弥君に惚れちゃいそう｣
｢何言ってるの!?
や、やめてよっ!｣
｢冗談でしょ？
私にはお父さんしかいないもの♪｣
お母さん…
さっきかなり本気っぽい目でしたけど…？
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