「って言うかさ…
成弥と接点あったなんて初耳だよ、私」
そうだよ!
小さい頃から一緒にいれば、いわゆる幼なじみってやつだったじゃん!
「…あ、思い出した」
「へ?」
何を思ったのか、成弥が私を見る。
あれれ?
…またちょっと不機嫌?
「陽菜…忘れたのか?
俺はお前に、かなり傷付けられたんだけど?」
「えぇ!?」
全く記憶にないよっ!!
私、成弥に何かした…?
そんな私達を見て、美沙子さんは笑って教えてくれた。
「陽菜ちゃんに、成弥の他に好きな子できたのよね?」
「あぁ、そうそう!
あのあと引っ越したけど、近所に住んでた…」
あ゙…
もしかして…
心当たりある、かも…
「…ゆ、悠ちゃん…?」
「陽菜は浮気したから、俺は深く傷付いたんだけど?」
「ご、ごめんなさーいっ」
そうだ…
私の幼い頃の記憶には、キラキラした子がいて…
すごく仲良くて…
あれが…
「成弥のこと…
女の子だと思ってた…」
「はぁ!?」
「だって…っ
すごくキラキラしてて…」
それに…
「周りに女の子がたくさんいたもんっ!!」
つまり、私の彼氏は、子供の頃からモテてたわけだ!!
そして、みんなと仲良く遊んで…
「どっちが浮気者よ!!」
私は、まさかの逆ギレ…
そんな私を見て、成弥は呆れた顔をしていた。
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