「ふぅ~…」



よし、大丈夫。

ちゃんと深呼吸した。

部屋も間違ってない。


私は緊張しながら、ドアをノックした。



「あの…成弥?」

「…陽菜?」



部屋の中からは、いつもの低い声が聞こえてきた。


声を聞いた限り、怒ってないみたいだ…

でも、やっぱりさっきのこと謝った方がいいかな…?



「成弥…そのっ」



ガチャ



「!!?」

「あ…バカか」



な…ななな…なんで!?



「ふ、ふふ服くらい着てよ!!!」

「…着てるだろ?」

「うーえーも!!」

「つーか、今から着る」



ありえないーっ!!

なんで部屋で上半身裸なの!?



「…あのなぁ、見てるなよ」

「みっ見てない!!」



とっさに顔を反らす。


やばい…っ

心臓が破裂しそうなくらいドキドキしてるよー!!


成弥の上半身が…っ

うぅ…

頭から離れないよー!!



しかも、何気なくしっかり鍛えられてるみたいで、引き締まってるし…っ


これじゃ私、変態みたいだぁー!!



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