[陽菜ver,]



「おじゃましま~す」



栞達と別れた後、私と成弥には寄る場所があった。



「あら、陽菜ちゃん!
久しぶりね~♪」

「美沙子さん!
お久しぶりです!!」



それは…

成弥の家だった。


初めは、居候として来たけれど…

今は、“成弥の彼女”となった私。


うぅ…緊張するよ~っ



「…何してんの?」



美沙子さんは部屋に戻ってしまった。

それなのに、なかなか家に上がろうとしない私を見て、成弥が不思議そうに聞いた。


あんなこと言ったら、バカにされるんだろうな…

絶対言わない!!



なのに…



「陽菜、緊張してるのバレバレ」

「嘘!?」

「ほんと。
ま、リラックスしたら?
親には言ってねーし」

「…なんだぁ」



それを早く言ってよ!!

てっきり知られてると思ったら…


あーもうっ

変に緊張しちゃったじゃん!!


成弥のバカ!!


成弥を睨むと、成弥は鼻で笑った。

…彼女に対してそれはないでしょ!!



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