[陽菜ver,]



栞達、上手くいってるかな…?



「…考え事か?」



座って待っていた私の所に、クレープを持った成弥が来た。



「ありがと♪
栞達、上手くいってるかなー…って」

「大丈夫だろ、アイツらなら」

「うんっそうだよね!」



成弥からもらったクレープは、甘くておいしかった。



「陽菜」

「?」

「ついてる」

「へ?」



一瞬、成弥に何を言われてるのか分からなかった。

でも、当たり前のように成弥の手が伸びて来て…



「!!」



私の口についていたクリームを奪っていった。

それを、パクッと食べる成弥は、意地悪な笑みを浮かべていた。



「…甘すぎ」

「ひゃっ」



一言呟くと、私の頭をくしゃくしゃに撫でてきた。


恥ずかしくて、顔が上げられないよ…っ



「陽菜、顔見せろよ」

「…い、嫌っ…」

「なんで?」

「…恥ずかしいもん!」



きっと、顔は真っ赤になってるよ…


うぅー…成弥の意地悪…



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