「美晴~、用意できた~?」
「うーん」
新しい制服に身を包み、鏡をみる。なんだか、気恥ずかしい。
前の学校はブレザーだったが、今度の学校はセーラー服。
なんだか中学生に戻ったみたい。
タッタッタッ
と階段をかけ上がってきて、私を見たお母さんはいたずらっぽく笑って、
「なんだか中学生の頃に戻ったみたいね。」
なんて言うから驚いた。
同じこと思ってるなんて…、親子って感じするじゃん。
いや、親子なんだけどっ
引越しとか色々あったから、そうゆうことがあるとなんだか和む。
スーっと深く息を吸い込んで、またゆっくり吐き出してから
「よし、行こう?」
「そうね。セーラー服、似合ってるわよ。肌が白いからブレザーよりセーラー服の方が似合う。」
「うん」
そう、体が弱いから、外で元気に遊ぶこともないし、外での激しい体育なども日陰から見学。
日に当たることがなかった私は、他の友達たちに比べても相当白い。
だけど、日当たりのいいこの町では、普通の生活をしているだけでも、焼けてしまうんではないか、と思ってしまった。