キュンっ



あ、今、キュンてした。


だって、無理もないよ
こんな綺麗な笑顔されたら、キュンてしない方がおかしいよ!


その笑顔は反則じゃ―…



「てか、あれ?その制服―…」


「えっ?あ、あぁ。私、引越してきたの。2年からそこの学校に通うー――んだけど…」

な、なに?その興味なさそうな顔は!
あんたが聞いたんでないの!


てゆうか、この人は何歳だろう…?ちょっと年上っぽい…?

てゆーか、色っぽすぎて推測できん。笑


でも、ほんと、綺麗な顔。



「ふーん。」

な、なんかほんとに興味なさげ…。

「ところで、あなたはいったい何してたの?こんなところで」



「え、昼寝。見ての通りでしょ。」

うーん、そっか。天気もいいし、わからなくもない、かな。




それにしても、昼寝…似合うな。
自然にたそがれるかんじ。笑

でも、ここいるってことは、家近いのかもだよね。


また会える、かも…?



てか、お母さんに遅くなるな、って言われたんだった。
帰らなくちゃっ


「じゃあね!」

私は新しい家に向かって、急ぎめに歩き出した。


「あ、あなた…名前は?!」

思い出して、急いで振り返り尋ねた。

「白城 薫」

シラキ…カオルか。

「ふーん。いい名前なんじゃん?んじゃ、またね♪」

ちょっと興味なさげで返すつもりだったのに、心の弾みがにじみ出てしまった。


なんでかはわからないけど、なんか、君とはまた会えるような気がしたんだ。