こんな格好でも、成績は常に学年トップで、運動神経抜群。
おまけにスタイルはいいし可愛いしでまさに完璧少女。
そんな濃いギャルメイクなんかやめたら……、と思わず口に出して言いそうになる。

ふと横を見ると、もう既に体育祭の準備で忙しい先生は、どこかに行ってしまっていなくなっていた。
ユウカたちも各自の整列場所に行ったようだ。

「遥菜〜、そろそろ妄想やめて並んだ方がよくない?みんな並び始めてんで!」

そう言うと、遥菜はしぶしぶとこちらへ動き出した。私は、さっきの会話の中で、少し気になったことを聞いてみた。