そんな先生を朝からぼけーっと眺めていると、

「素敵やわぁ!せーんせっ!」

と、言い、いきなり一人の女子とそれを取り巻く女子軍団が現れた。

確か彼女の名前は、山科ユウカ。
うちの学年の1番派手な女子だ。
何と言うか……、まさに現代の女子高生の代表のような人だ。

正直我ら地味な女子高生にとっては、あまり得意とするタイプではない。
出来ることなら、関わりたくない。

……なのに、この人先生を狙ってる?

どう考えたって、勝てるわけない。