「つか、法彩とか勝てるわけねーじゃん、なー?一馬」

「俺は負けねーし!!」

「はは、さすがエース!頼りがいあるー!!」


俺、赤沢 一馬は
浦里学園高校の野球部エース。
そして、
初恋のひとを未だに想い続けている、ばかな男だ。


あいつが、
あのプロポーズを
覚えてるわけ、ねーのに。
つか、だいたい
あいつの行ってる高校だって、知らねー。

そのくせに、
あいつが野球部マネージャーしてたら、
どっかで会える。なんていう期待を抱いてる。


ほんと、ばかだよな。