「てかさー、法彩のマネ、超美人らしいぜ」
「まじかよ〜!アドレス聞こうかな」

「おいおい、俺らは練習のために行くんだからな」

「わかってるって〜」


「おまえら、しゃべってないで早くグランド入れ!」
「すみませんでした!!」


「あれだよ、あれ!」

怒られたそばから誰かを指差してにやけてる部員。

「おい、誰見てんだ!行くぞ」

「見ろよ、あれだよ、マネージャー」



…一瞬、世界がとまった。
だって、
指差した先にいたのは、


俺の、
初恋の、

鹿島 真菜がいたから……。