「ん、美味し~っ!」


「瑠璃さんって、料理上手いですね~」



…兄さんに連絡を入れて裕の家に泊まることになった俺は、今瑠璃さんの手作り料理を食べている。


俺と総はテレビを見ながら美味しい料理を堪能していたが、俺の耳はいつのまにか瑠璃さんと裕の会話に向いていた。


「で、瑠璃さん、彼氏とデートじゃなかったんですか?何でこんなに早かったんです?」


「えー?…うーん、なんて言うか、雰囲気が分かってない男だったから、振ってきた」


「うわー…さすが、えげつないですねー…」


「祐くーん、黙りましょうかぁ??」


「わぁ、済みません済みませんごめんなさい」


「でも今日はついてるかもね!いい男が2人も家に来るなんて!」


「瑠璃さん、こいつらには手ぇ出しちゃ駄目ですよ。一応俺の親友達ですから」


「そこまで無節操じゃないわよ。それにあたし、合意って言うか、お互い遊びって分かってるヤツじゃないと手は出さないし」


「ふーん…」


「ま、良いけど。じゃあたし、続きが気になってる小説読むから、裕は片付けしといてねー」


「あーい」



そして立ち上がった瑠璃さんはカバンから小説を出して読み始めた……って、




えええええええええええええええ?!