「…わかったよ。優莉、俺のこと殴ってくれ」
「無理だよ」
「何してんだ?」
「あ、兄貴」
「夢斗先輩颯斗のこと殴ってください」
「なんでだよ」
「いや、兄貴はさすがにキツい」
「じゃあ俺が」
「ん~まぁ翔汰でいいや」
「いくぞ~!!」
…バッコ~ン
俺が殴られた音は校庭中に響き渡った。
「いってぇ~~」
「わりぃわりぃ力入りすぎた」
「手加減しろよな」