放課後になって俺は部活に行った。
「颯斗、ピッチング練習するぞ」
「あ、はい」
「翔汰呼んで相手してもらえ」
「はい」

「翔汰、投球練習付きあって」
「おぅ」

今だけ母さんのこと忘れたかった。
俺は母さんのことで頭がいっぱいだった。
「颯斗、大丈夫か?」
「あぁごめん」
「お前気合いが足りねえぞっ。福山~」
「なに?」
「颯斗殴って」
「えぇ?」
「はあ!?バカじゃねぇの、お前」
「颯斗がいつまでも立ち直らないからだろ~」