職員室
「失礼します」
「颯斗こっちだ」
「あ、はい」

「俺としてはだな、夢斗がピッチャーで颯斗が控えピッチャーで夏大を乗り越えていきたいんだよ」
「いや、でも俺は今日で辞めるんですよ?」
「わかってる。最後なのに甲子園のマウンドで投げたくないのか?」
「投げたいですよ…俺だって投げたいですよ!!でも家計的に無理なんすよ…」
兄貴が自分の気持ちをはっきり言ったの初めて聞いた。