「颯斗、憲斗たちが起きる前に泣き止めよ」
「…ごめん、俺何にもできなくて」
「これからは俺らが憲斗たちを育てなきゃいけないんだ。今までできなかったのはいいから、これからは俺の手伝いしてくれるか?」
「する」
「俺学校辞めて働く」
「俺も辞める」
「お前は辞めんな。俺はあと1年もないから多分……多分夏大にも出れない。ていうか、夏大前に辞めなきゃ生活が苦しくなるからさ颯斗は俺の分も甲子園で投げてくれ」
「………わかったよ」