次の日。
俺は兄貴と一緒に登校した。
「颯斗…痩せたな…」
「まぁな」
「お前今何キロだ?」
「わかんねえ」
「今から測れ」
「わかったよ」
俺は体重を測ると予想以上に減っていた。
今までは普通体型だったのに今では痩せ型。
ガリガリに近い。
「48キロ…」
「お前痩せすぎだよ。死んじまったらどうすんだよ!!」
「俺は死なねえから大丈夫だよ」
「崇也~」
「おぉ、翔汰」
「は…はや……颯斗」
俺は翔汰に会ってダッシュで教室に逃げた。
「いってぇ~」
俺は教室に入るとき誰かに思いっきりぶつかってふっ飛んだ。
今まで人とぶつかってふっ飛んだことなかったのに。
「ごめん。俺の不注意」
「広瀬……」
「なんだ田崎かぁ。俺お前とぶつかっただけでふっ飛ぶとか情けないよな~」
「……」
「ごめんな」
「席つけ~。広瀬来たのか」
「来ちゃいけなかったかんじっすか?」
「いやいや、今日身体測定だからむしろ来てくれて助かったよ」
「そうっすか」