「大丈夫?立てるか?」
「大丈夫だと思う。痛っ」
「大丈夫じゃねえじゃん。乗れよ。おぶってやる。」
「いいよ、大丈夫だから」
「あるけねぇだろ。どこが大丈夫なんだよ。いいから乗れ」
「うん、ごめん」
「謝んなよ」
「ありがと」
「崇也、ごめん。先行って」
「わかった」
「ごめんな」
「大丈夫~」
崇也は走っていった。
「田崎は軽いな」
「軽くないし、重いから」
「ちゃんと飯食ってるか?」
「ちゃぁんと食べてるよ。なんならおごってくれてもいいけど?」
「しょうがねぇな。おごってやるよ」
「マジで?冗談だったのに」
「いいよ、おごってやるよ」
「ありがと。楽しみにしてるね」
「おぅ」