帰り道。
俺は眠たそうな憲斗おぶって帰った。
憲斗はそのまま寝た。

「ただいま」
「おかえり、憲斗は?」
「寝てる」
「そうか、じゃあ部屋に寝かせてきて」
「わかった」
憲斗と母さんの寝室に俺は憲斗を寝かせてリビングに戻った。
今日は母さんが出張で帰ってこないから兄貴が晩ご飯をつくっていた。
「兄貴、今日はごめん。いろいろと」
「颯斗は実力はあるけど、まずは自分の立場をわきまえろよ」
「わかってるつもりなんだけど」
「喬也はさ、めっちゃ先輩思いなんだ。だから、喬也のいうことは聞いてくれ。俺らのいうこと聞かなくてもいいから」
「喬也先輩にも明日謝った方がいいよね?」
「うん、翔汰にもな」
「うん」
晩ご飯を食べて寝た。