俺は憲斗の迎えも忘れて一人で帰った。
「…ただいま」
「はーくんおかえり」
「沙南か」
「はーくんどうしたの?」
「どうもしてないよ」
俺は自分の部屋に行ってベッドに横になって考え事をしてそのまま寝てた。
「颯斗!!!!!!」
「ん~?」
「憲斗は!?!?!?」
「あ、忘れてた」
「ふざけんなよ、今すぐ行ってこい」
「はいはい」
あんなに兄貴にキレられるの初めてだったかもしれない。
それほど俺たちのこと考えてくれてるんだ。
こうやっていろいろ考えてたら保育園に着いた。
「お兄ちゃん遅いねぇ」
「今日もはーくんなのに遅~い」
「すいませ~ん、遅くなりました」
「はーくん!!」
憲斗は俺に抱きついてきた。
「ごめんな、遅くなって」
「颯斗くん。遅くなるのはしょうがないから、これからは遅くなるのがわかるなら先に連絡してくれないと憲斗くん困っちゃうからね」
「はい、すいません。これから気をつけます」
「うん、じゃあさようなら」
「さよなら」