野球部グラウンド。
「お~颯斗、愛菜ちゃんきたか。翔汰と優莉ちゃんはもういるぞ」
「翔也先輩」
「着替えて準備しろ」
「はい」
「愛菜ちゃんは優莉ちゃんのとこいって」
「はい」


「颯斗~キャッチボールしようぜ」
「おう」
「翔汰俺とキャッチボールしてくんねぇ?」
「夢斗先輩とですか!?」
「おぅ。翔也が颯斗とやりたいってさ」
「あ、はい、じゃあ喜んでやらせてもらいます」
「じゃあ颯斗は翔也とやれよ」
「はいはい」

「颯斗行くぞ」
「はいっ」
「肩あったまったか?」
「それなりには」
「じゃあ俺は座る」
「サインとかありますか?」
「とりあえず最初は全力投球ストレート!!」
「わかりましたぁ」
「こいっ」
……バスっ
「ナイスボール。さすが夢斗の弟だな。颯斗が今一番投げたい球は何?」
「え~っと……高速フォークかな」
「じゃ高速フォーク投げてみろ」
「行きます」
………バスっ
「ナイス!!やっぱお前はすげーよ」