教室の授業は全て終わった。
「愛菜~」
「広川、まだ帰りの会だよ」

「田崎、愛しの翔汰が呼んでるぞ」
「うるさい~」


「じゃあ今日は終わりです、さようなら」
「さようなら~」

廊下。
「愛菜~」
「ハズいからやめてよ」
「ごめんごめん」
「颯斗は?」
「女の子に囲まれてて逃げれないみたい」
「福山!!助けてやれ」
「えぇ~無理だよ」
「しょうがねーな」

教室。
「颯斗~彼女待たせていいのかな~?俺が奪っちゃうぞ」
「待てよ」
「広瀬くん彼女いるの?」
「いるけど、てか俺帰りたいんだけど」
「ごめんね」


「優莉、ごめん」
「大丈夫だよ。颯斗はモテるからしょうがないよ」
「そんなことないって。俺は優莉しか好きにならないから」
「あたしも颯斗だけだよ」
「あ、そうだ。憲斗迎え行くんだけど」
「うん行くよ」
「飯うちで喰う?」
「いいの?」
「今日はゆっくりしてけよ」
「うん、ありがとね」


保育園。
「憲斗~」
「あら、颯斗くん?」
「はい、そうです。お久しぶりです」
「かっこよくなっちゃって。あ、憲斗くん呼んでくるね」
「お願いします」
「憲斗くん~お兄ちゃんお迎えきたよ」
「だれ~?」